みるりあるの海外サッカーレビュー

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ユベントスの現状と未来

はじめに

今回は私が最も好きなチームであるユベントスの現状と来期の構想について触れていきたいと思います。現在はインターナショナルウィークということで各国リーグ戦もなく、少し時間ができたため、これまで一度も記事に書いてこなかったユベントスについて私の意見を述べていきたいと思います。

 

現状のユベントス

まず現時点でのユベントスの状況について振り返りたいと思います。

本記事執筆時点でセリエA4位(首位ACミランから勝ち点7差)、CLベスト16敗退、コッパ・イタリア準決勝進出(1stレグでフィオレンティーナに先勝)。現時点の成績のみ見れば昨年のピルロ政権とほぼ互角といっていい成績でしょう。アッレグリ政権1年目は大改革とはいかずにシーズン終了を迎えそうです。理由としてはそもそもチーム力が他のチームより劣っている、ケガやコロナ感染が相次ぎベストメンバーが定まらないことなどが挙げられると思います。下記がおそらくの現状のベストメンバーです。(ケガで長期欠場中のキエーザ、マッケニーを除く)

現状のユベントスは基本フォーメーションを4-3-3としています。これは冬の移籍市場でヴラホビッチを獲得してから変化しました。(現在はディバラの負傷によりフラットの4-4-2採用の試合もある)それまではフラットの4-4-2を基本とし、その試合毎に起用可能な選手に合わせて変化させてきました。

アッレグリといえばシーズン序盤はスロースタートで終盤に向けてスタメンを固定化させてチーム力を上げていくというのが定石でした。ですが復帰後の初シーズンとなった今期は4月の段階でいまだに最適解を見つけられていないように感じます。それは離脱者の多さが原因でもありますが第一次政権と比べてスカッドの厚さ、クオリティの低さにいまだに悩んでいることが見て取れるからです。

第一次政権ではブッフォン、重鎮CBのBBC(バルザーリボヌッチ、キエッリニーニ)、ピルロまたはピャニッチ、若いディバラ、イグアインなどかなりクオリティの高いスカッドが揃っていました。そのころと比べるとやはり今のユベントススカッドは小粒感が否めないと思います。それに対する最適解を見つけられないままここまで来たことで理想的とは言えない成績となってしまっているのが現状です。

しかし冬の移籍市場でヴラホビッチ、ザカリアを獲得したことが良くも悪くも状況を変えようとしていると感じています。まず良い面としてはピッチ上でのパフォーマンスが上向き、それまでよりは勝ち点を稼いでいます。ディバラ、モラタ、ヴラホビッチの協力3トップを中心に理不尽な力で点ともぎ取るユベントスの姿が垣間見える瞬間もありました。それに支えられるように今期はかなりの成長を感じられるデ・リフトやずっと控えだったルガーニなどの好パフォーマンスによりCL争いが定位置だったところから優勝争いに加われる可能性のあるところまで順位を上げてきました。ここからの優勝は厳しいとは思いますが来期のCL出場権は安泰ではないでしょうか。以上が冬の移籍市場での良い面です。

反対に悪い面もあり、こちらのほうが目立つ結果となってしまい、個人的には残念です。それはディバラの退団がほぼ確定したことです。ディバラとユベントスは今期で満了となる契約の延長に向けて長く話し合いを続けてきましたがユベントスが提示した条件がディバラ側としては受け入れがたい条件だったことで交渉が破断、来夏フリーでのほぼ確定となってしまいました。個人的には本当に残念でならないです。ディバラはまだ28歳でこれからさらなる活躍ができたと私は考えているからです。ユベントスアッレグリも今期開幕前は同じくディバラを中心に再建を図る考えだったはずで、実際にアッレグリは開幕前にディバラを中心としたチーム作りをしていくことを明言していました。しかし今シーズンもディバラは出場した試合は違いを作りだすことができる存在であることを証明するも、負傷による離脱を繰り返し、稼働率としては例年と大差なく高いとは言えないシーズンとなっています。

これに輪をかけるようにディバラと同等もしくはそれ以上の存在感を放つヴラホビッチの加入により、チーム全体として、ピッチ内外問わずディバラ中心からヴラホビッチ中心のチームへと変化していったように感じます。

良くも悪くもヴラホビッチの加入がユベントスの今後に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

 

来期に向けて

数年前のユベントスはリーグ優勝が当たり前、CL優勝を視野に入れたチームだったことは確かです。実際にセリエAでは9連覇、CLでは決勝進出を2回果たしましたがどちらも準優勝に終わり、それにより改革が必要と判断し、アッレグリの解任やC・ロナウドの補強などを行いました。しかしこの改革は上手くいかず、C・ロナウドの得点力に依存していたチームは方向性を失い、ノルマであったリーグ優勝も2シーズン連続で果たせそうにありません。

目線を来期に向け、補強ポイントを洗い出し、それぞれについて解説していきたいと思います。

 

FW

このポジションはなんといってもディバラの退団の影響をどこまで抑えられるかだと思います。チームの中心であったディバラの退団により戦術も変化し、来期以降はヴラホビッチ中心のチームになることが予想されます。彼の能力を最大限に活かすための選手起用、補強を考える必要があります。レンタルで在籍しているモラタやトッテナムにレンタル中のクルゼフスキについても不透明な部分が多く補強は必須と言えます。

 

CB

ここについても重鎮CBのキエッリーニの退団が濃厚とされています。イタリア代表のW杯予選敗退を受けて、W杯のため、コンディション維持のためにセリエAでのプレーを続ける必要がなくなったため、MLS移籍の噂が頻繁に報じられています。現状でも故障者続出時にはA・サンドロやダニーロの起用によってなんとかする試合もあります。来シーズンに加入する選手としてフロジノーネのガッディがいますが今シーズンはセリエBでのプレーとなっており、どのくらい信頼できるか不透明な部分も多きです。CBのポジションは根本的に枚数が足りず、1枚は確実に可能であれば2枚補強したいところです。

 

左SB

このポジションについては現状のペッレグリーニ、A・サンドロ、デ・シーリオの3枚に退団の話は出ていませんが単純にクオリティ不足を感じます。ペッレグリーニはそもそもユベントスクラスのチームでレギュラーを務められるクオリティがあるかは疑問がつきます。A・サンドロは年齢的に落ち込むほどではないはずですが数年前のプレーと比較すると衰えていると言わざるを得ません。デ・シーリオについては今シーズン彼のおかげで勝利した試合もありましたが、継続的にレギュラーをしてプレーするようなタイプではなく、左右どちらでも起用可能なバックアッパーの域を出ません。3枚と枚数的には十分ですがクオリティ不足により補強ポイントとして挙げざるを得ません。

 

CMF

このポジションも枚数不足兼クオリティ不足と言えるポジションでしょう。現状はロカテッリを中心にラビオ、マッケニー、ザカリア、アルトゥール、緊急時のダニーロ、しかおらず、4-3-3を基本布陣とするなら明らかに枚数不足です(期待されていたベンタンクールが思うように成長を果たせずトッテナムに引き抜かれたことが大きく影響している)。ピャニッチと入れ替わりで加入したアルトゥールは出場する度に批判の声が上がり、ケガが多くほとんど戦力にならなかったラムジーなどこのポジションについては近年の補強が上手くいっていない印象です。最低でもレギュラークラスを1枚、理想を言えばロカテッリの欠場時にゲームメイクできる選手を1枚補強すべきでしょう。

 

現実的な補強

FW

まず挙げられるのはモラタのレンタル延長、もしくは買取です。モラタはヴラホビッチの加入によってパフォーマンスを大きく上げた選手の一人だと私は考えています。モラタはもともと1トップタイプではなく、相棒となるCFタイプの選手と組み合わせてこそ活きると考えていました。多くのチームを渡り歩いてきたモラタですが、今シーズン前半までほとんどのチームで1トップもしくは3トップの中央で起用されてきました。ですがいまいちパッとしない出来のため1つのチームに定着できずにいました。しかし今冬のヴラホビッチの加入後は二人のコンビネーションから得点を強引に奪うシーンが見られるなどモラタの真価が見ることができるようになったと感じます。補強とするかは怪しいところですが、ディバラの退団が濃厚な中さらにモラタまで失えばさらなる前線の補強に取り組まなければならず時間もお金も無駄にしてしまう可能性があります。アトレティコとの交渉は難航しそうですがユベントス首脳陣にはなんとかモラタの引き留めを実現してほしいです。

また、理想的な補強が上手くいかなかった場合、または夏のプレシーズンでの覚醒を期待したいのがカイオ・ジョルジです。昨夏補強したカイオ・ジョルジですが1年目の今期は戦力になることができず、ほとんどの時間をベンチで過ごしています。加入前は争奪戦が起き、かなりの期待を受けていました。もし来シーズンにカイオ・ジョルジが覚醒するならば実質的な補強と言えるでしょうし、それを期待されているはずです。

CB

このポジションについてはキエッリーニの穴埋めが必要です。バンディエラの彼の穴を埋めるのは簡単ではありませんが近い将来の退団が見込まれていたこともあり、ユベントス首脳陣がどう動くのかが注目です。また、CBは現状でも故障者続出時にはA・サンドロやダニーロの起用によってなんとかする試合があります。根本的に枚数が足りず、1枚は確実に、可能であれば2枚補強したいところです。まず現実的な案としてレンタルバックの選手で補うことが挙げられます。特にアタランタにレンタル中のデミラルです。彼は昨シーズンまでの在籍で能力が高いことを示しながらもレギュラーに定着できず、今シーズンはレンタルでアタランタに移籍しました。しかしそのアタランタでは3CBの中央でチームのシーズンMVPともいえる活躍を披露していると思います。あのレベルのプレーをユベントスで安定して披露してくれれば補強としては満点でしょう(本人にユベントスでプレーを続ける意思があるかはわかりませんが)。

また数週間前からチェルシーのリュディガーと合意したとの報道がありますが、これはかなり現実的かつ理想的な補強と言えるでしょう。今夏で契約が満了するためフリーでの獲得が可能でリュディガークラスのCBを補強できればどのチームも確実な戦力アップと言えます。正直ユベントス首脳陣には是が非でも口説き落としてほしいです。

さらにフリー選手で言えばACミランの現主将であるロマニョーリが挙げられます。彼も今夏で契約が切れるため名前が上がることがあり、イタリア人でもあるため可能性はあります。しかしそもそものクオリティが足りているか微妙なところであり、ミランからユベントスへの移籍を本人が良しとするかも不透明です。基本的にはバックアッパーとして扱われることになることが濃厚なため、それを本人が受け入れるかにもよるかと思います。また、最近ではラツィオ移籍の噂も出ており、現実的かは怪しくなっています。獲得の可能性があまり高くはないと思える要素がかなり多いですが、しもし実現すればターンオーバーの質が上がり、キエッリーニに代わる貴重な左利きのCBとして重宝されるでしょう。

左SB

ここについては現時点で補強に関して具体的な報道は出ていないと思います。枚数的には十分なためユベントス首脳陣としては金銭的に余裕があり、よほど格安でいい選手がいなければ現状維持といったところだと思います。そのため補強よりはペッレグリーニの覚醒を期待するといったことが現実的かと思います。

多くのクラブの名前が候補として挙げられている中ユベントスの名前も含まれていたのはボローニャのヒッキーだと思いますが、彼については競合相手が多く、ユベントスはそこまで熱心なわけではないので獲得はないと個人的には思っています。

CMF

このポジションについては現時点で具体的な噂はあまりあがっていないように思います。

その中で根強く噂が上がる選手がいると思います。その選手とはポグバです。彼は多くのユベントスファンが復帰を望む選手だと思います。現在のユベントスに足りないクオリティを補うことができ、スター性も兼ね備えています。ポグバ本人もユベントスからのオファーを待っているという噂もあり、ぜひユベントス首脳陣には獲得に動いてほしいところです。

理想的な補強

FW

FWについては現在噂が上がっている中で理想的だと思う選手が一人います。マンチェスター・Cのガブリエル・ジェズスです。彼は今夏で契約が残り1年となるため、延長かフリーでの退団かが迫られている選手です。まだ若く気が利き、モラタと同様に相棒となるCFがいてこそ輝くタイプの選手だと考えています。現所属のマンチェスター・Cではケガも少なくないため絶対的な主力であったことがなく、毎シーズン調子の良い期間は使われるといった形です。マンチェスター・Cはアグエロの後継者と見ていたはずですがプレースタイルも違い、CFを欲しているためG・ジェズスが今夏の換金対象となる可能性は低くないはずです。ヴラホビッチ、モラタ、キエーザ、G・ジェズスの4枚で基本ローテーションを行いつつ、キーンとカイオ・ジョルジに出場機会を与えつつといった具合で来シーズンを戦うのがFW陣の理想だと私は考えてます。

また、噂の上がっている獲得可能な選手としてはサッスオーロのラスパドーリです。イタリア人で若く、セカンドトップタイプである彼はユベントスとしては理想的ば補強であるといえます。サッスオーロの上層部もユベントスとの関係の良好さをアピールするようなコメントを発しており、獲得は理想的かつ現実的な補強と見えます。

CB

このポジションについては現実的な補強でも挙げましたがチェルシーのリュディガーが理想的でしょう。リュディガーは世界のどのクラブも欲しがるクオリティを持っており、その選手がフリーで獲得可能とあれば争奪戦は必至ですが何としてもユベントスに来てほしいところです。4バックでも3バックでも対応可能であり、戦術の幅が広がるという点においても理想的な補強となるでしょう。

欲を言えばもう1枚ローテーションを回せる実力ある選手を獲得したいところですが(ボヌッチのコンディションやデミラルの不透明さを踏まえて)、私としてはマンチェスター・UのバイリーもしくはF・ジョーンズあたりが狙い目と考えています。両者ともにユナイテッドではほぼ戦力外、主力に何かあった時の保険のような位置づけですが、高いクオリティの持ち主だと私は考えています。バイリーはまだ若く、伸びしろがあり、F・ジョーンズは何年も出場機会がありませんでしたが、今年出場した唯一の試合ではまだトップレベルでやれることを証明していたと思います。両者ともに移籍の噂はありますが買い手が現れておらず、意外と狙い目なのではないかと思っています。

 

左SB

このポジションは今夏でフリーになる名の知れた選手はいないと思います。そのため補強は難しく優先順位は低いかもしれませんが、チャンスのある選手はいます。理想的な補強としてはチェルシーのM・アロンソもしくはエメルソン(現在はリヨンにレンタル中)と考えています。2人ともレギュラーを任せられるだけのクオリティを持っており、チェルシーの左ワイドは人員過多気味です。さらにロシアのウクライナ侵攻の影響でチェルシー自体がどうなるか不透明なところでどちらかの移籍はない話ではないと思います。例年と同じ状況であればどちらかは放出に動きそうな状況であり、イレギュラーなこの状況でもユベントスにチャンスはあると思います。またM・アロンソセリエAでのプレー経験あり、エメルソンはイタリア人とリーグへの慣れという点でも問題はないはずです。また前述のリュディガーとセットで獲得できれば連携面の不安も小さく、3バックと4バックの使い分けも容易になります。どちらかというと攻撃性能の高いM・アロンソの方が好みではありますがどちらかを獲得できれば大きな戦力アップとなるでしょう。

 

CMF

理想的な補強ということで私の本当の理想だけを述べるとポグバの復帰、この一択です。かつてのユベントスでの大活躍がいまだに残っており、マンチェスター・Uに移籍せず、ユベントスに残り続けていたなら、より偉大な選手になれたはずです。また、そうなるのは今からでも遅くはないはずです。迷走を続けるユナイテッドに残るよりもユベントスへの復帰の方がポグバには魅力的に映るはずです。しかし本人のユナイテッド愛の高さとB・フェルナンデスなど少ないながらも将来性を感じるプレーヤーがいるということも事実です。ポグバ自身がどこまで譲歩できるかがユナイテッドとの契約延長交渉での鍵となるはずですが現段階ではポグバ自身がどのように考えているかは不透明です。ただユベントスは交渉の席を設けることが可能なはずでポグバも話を聞く用意はあるはずです。そこでどれだけ魅力的なプランを用意できるかがユベントスとしては勝負所となるはずです(幸か不幸か10番は空席となることが濃厚)。個人的には今ユベントスに最も必要なクオリティとキャラクターを持っている選手と考えています。

欲を言えばもう1枚加えたいところです。4-2-3-1や4-4-2を基本布陣とするならば今の枚数で足りますが4-3-3や3バックの採用を考えているのであれば単純に枚数不足です。特にロカテッリ不在時にアンカーを任せられる選手です。アンカーポジションは本当に難しく、どのチームも主力が不在時にはチーム力が大きく低下してしまうのが現状です(セリエAではインテルのブロゾビッチ不在時が顕著)。そのため補強は非常に難しいですがなるべくチーム力が下がらないようにプレーができる選手が1枚欲しいところです。個人的にはベンフィカのヴァイグル、アストン・ヴィラのナカンバを推したいところです。ヴァイグルはドルトムント時代に有名になり、その後ベンフィカでプレーを続けていますが誰もが思うようにもっと高いレベルでプレーしてほしい選手です。一時期はブスケツの代わりとしてバルセロナが狙っていたようにアンカーポジションで世界的に能力を認められた選手でもあります。なぜドルトムントから一般的にはステップダウンと見られるベンフィカ移籍を若い段階で選択したかはわかりませんが現状のユベントスでも主力級の実力を持っていると思います。個人的に今イチオシな選手がもう一人のアストン・ヴィラ所属のナカンバです。私も多くの試合を見たわけではありませんが、ジェラード監督就任後から重宝され、こんな選手がいたのかと久しぶりにいい発見をした気分になった選手です。数試合での印象しかないため、本来の実力がどの程度かはまだわかりませんが、私が見た試合でのクオリティであれば十分にユベントスのローテーションは任せられると思います(メディアで話題になることがあまりない選手であるため獲得可能かはわかりませんが)。

来期の理想

来期に向けた補強選手として現実的、理想的な目線から私個人の意見を述べてきましたが、ここからはそれらを踏まえて理想の布陣、起用法について私の意見をあげていきます。

来期理想①(4-3-3)

まず現状の4-3-3の継続です。そこに補強選手を加え成熟を狙っていきます。現状のセリエAの上位陣で4-3-3を基本フォーメーションとしているチームはなく、さらにこのユベントスの4-3-3は通常の4-3-3とは異なる点が多く、対戦相手は対策に苦労するでしょう。具体的には現状のディバラがいる時点でもそうですが3トップがワイドに開かず、中央に寄り、比較的近い形を取っています。そうすることでボール奪取後に素早く攻め、3トップだけでも点が取れることが魅力です。しかし来期はディバラのところにキエーザが入ることが濃厚なため現状から変化することが見込まれます。キエーザはワイドに開いても中央寄りに位置してもどちらでも仕事ができるため試合毎や試合中の状況に応じても位置取りを変化させることが可能です。それにより後ろのクアドラードが外から追い越すのか内側に陣取り、サポートしつつアーリークロスを狙う形になると思います。形的にはリヴァプールのサラーとA・アーノルドに近い形が理想です。反対に左サイドはモラタが内側、ヴラホビッチに近い位置を取ったほうが活きるのが確実なためその形を基本とします。そこで空いた大外のスペースにロケットの異名を持つM・アロンソが突撃する。これだけでシンプルですがM・アロンソの攻撃力はチェルシーでも存分に発揮されていますし、シンプルなこの形が最も脅威でしょう。後ろにはリュディガーが控えており、カウンター対策は彼の能力に依存することになりますが、なんとかしれくれるでしょう。

基本的にはポグバとロカテッリにゲームを作ってもらい、右ワイドにキエーザ、左ワイドにM・アロンソを張らせ、中央にヴラホビッチとモラタを構えさせておくことになると思います。さらにそこへクアドラードからのシンプルな高精度のクロスや右ハーフスペースから飛び込むマッケニーの存在もあり、かなり強力で対策し難い攻撃ができると思います。

補強の成功に依存してしまう戦術ではありますが3トップの関係性などは来シーズンの現実的な基本となると思います。

 

来期理想②(3-5-2)

基本を前述の4-3-3としながらもオプションとして上手くいかなかった場合として3バックの採用も考えられます。私の理想ではコンテ時代の3-5-2、いわゆるピルロシステムです。コンテ就任後、ピルロを中心をしたシステムを作り上げコンテユベントスの代名詞となったこのフォーメーションは理想的な補強ができた場合は再現可能だと思います。ロカテッリにかつてのピルロになるのを求めるのは無理がありますが、後ろの3CBの強靭さなどその他のバランスを考えてもかなりフィットすると考えます。ボヌッチのコンディションが整うのであれば前述の4-3-3よりも安定感のある布陣になることも考えられます。

しかし問題点はアッレグリがこのフォーメーションをおそらく好んでいないことでしょう。基本的には安定感のある4バックを好み、3バックをしても中盤は2枚+2枚の構成にすると思われるため、なかなか実践では試さないかもしれません。また大きな問題点として現状のセリエAでこのフォーメーションを使いかなりの完成度を誇るインテルとまったく同じフォーメーションとなるため、対戦した時に練度、完成度の差が如実に出てしまう危険性もあります。もし同じ形同士で戦い、完敗した場合このフォーメーションはお蔵入りとなってしまうため、私はこのフォーメーションはオプションに留めておく方が現実的かと思います。

 

おわりに

ユベントスファンである私の偏った意見満載のユベントスの現状と来期について述べてきました。私自身の理想を述べただけのため正直どこまで現実するか、現実したとして勝てるかはわかりませんがこの記事の内容がどこまで的中するかが来期に向けての一つの楽しみとなりました。来期はCL制覇は現実的ではないと思いますがセリエAは制覇してほしいというのが願望です。